process

設計事務所との進め方

完成品を購入するマンションや建売住宅とは違い、設計事務所に依頼する場合、依頼した時点で物件そのものはまだありません。依頼したところがスタートでクライアントさんと一緒に作っていきます。

契約も設計/工事の二段階契約となります。

つまり、工事費が最終決定しない段階で設計契約を先に結んで進めることになりますが、MYAOでは設計フェーズに金額調整期間をしっかり設けて、必ず実現させます。

一般的な規模の住宅であれば、設計契約から完成まで最短で1年、通常1年2ヶ月〜1年半位の期間がかかります。ご予算が厳しい時はスケジュールに余裕をもたせることをお勧めします。

以下に住宅の場合のおおまかな流れを記します。

施設や店舗の場合、流れは異なりますので、お問い合わせ下さい。

ここでは建物完成までの全体の流れを記しています。ご依頼までの流れ<orderflow>もあわせてご覧ください。

必ず当方からのプレゼンテーションを経て内容や提案力、技術力、予算等にご納得頂いた上で設計監理業務を委託するかどうかを判断していただきます。

一番はじめのカウンセリングから設計契約に至るまでの流れは<orderflow>に詳しく載せています。

〜ご依頼決定〜

※期間、設計料支払いの割合などはあくまでも目安です。

1-0.設計監理業務委託契約締結

→着手時 第1回設計料お支払い 10%

1-1.基本設計(2〜3ヶ月程度)

ご要望をお聞きしながら計画案の検討を行います。図面や模型、CGを用いてやり取りしていきます。打ち合わせは2〜3週間に一度程度です。構造、設備、仕上げなどの検討も進め、規模、間取り、構造、設備、仕上げなどを決めていきます。

必要に応じて概算見積を取ります。

→基本設計完了時 第2回設計料お支払い 15%

1-2.実施設計(2〜3ヶ月程度)

引き続き2〜3週間に一度の打ち合わせを重ねて、建具、仕上げ、造作家具、設備、金物、納まりなどの詳細を決めていきます。この期間に見積に必要な図面を全て揃えていきます。

見積図面完了時 第3回設計料お支払い 30%

1-3.本見積(1ヶ月程度)

入札/特命いずれかの方法で工務店に見積を依頼します。

1-4.金額調整(1〜2ヶ月程度)/確認申請等

見積提示後、金額と設計内容の最適化を行います。予算に合わせて仕様を変更し、見積の修正を行います。設計事務所に依頼する場合、最終的な工事費が決定しないまま設計を先行させますが、MYAOでは金額調整をスケジュールに組み込み、必ず実現するよう進めます。

同時進行で確認申請や必要に応じて性能証明などの手続きを行います。

→実施設計完了時 第4回設計料お支払い 15%

〜工事着手〜

2-0.建築工事請負契約締結

いよいよ建築工事の開始です!必須ではありませんが、慣例として地鎮祭を行うケースが多いです。

→工事着手時 第1回工事費お支払い 10%

設計者は現場監理を行います。毎週現場に行き、図面通り施工されているかどうかや進捗状況などを確認します。施工図のチェック、現場での細かい納まりなども適宜指示します。

色などはサンプルを作成して最終決定していきます。

2-1.建物上棟

建物の骨組みが出来上がります。

→上棟時 第2回工事費お支払い 40%

→上棟時 第5回設計料お支払い 15%

2-2.建物竣工/検査

工事が完了するタイミングで法令検査、設計検査、施主検査を行い、手直しを行なった上でお引渡しとなります。

→竣工時 第3回工事費お支払い 50%

→竣工時 第6回設計料お支払い 15%

手直しがおわったら工事完了。完成です。

契約時にご了承頂いた方には、見学会や撮影などをお願いすることがあります。

→引越時 工事費精算分お支払い

■一年検査

引渡し後、1年の時点で設計者、施工者立会いのもと検査を行い、不具合があれば補修を行います。住んでみてもっとこうしたい、というご要望はこの時にお聞きすることが多いです(不具合でなければ有償になります)。

構造、漏水に関する瑕疵の保証期間は10年です。

〜その後〜

ありがたいことに、これまでのお施主様には出来た建築を本当に喜んで頂いています。

お施主さんとは全員その後も連絡を取り合い、お付き合いを継続させて頂いています。細かい修正や増改築のご相談を受けることも多いです。何年経っても必要な時にはご連絡ください。

Column

高いイメージのある設計事務所ですが、実はコストパフォーマンスという意味では設計事務所+工務店がかなり有利です。

設計監理料:10〜16%

工務店経費:20%前後

と、注文住宅の経費は合わせて35%程度。一方ハウスメーカーの経費率は一般的に40〜50%程度です。

さらに設計事務所は専門職の人件費、工務店経費も人件費がほとんどで広告料などはほぼ含まれませんが、HMの経費には広告費等が多分に含まれているため、経費の質もかなり異なります。

ただし…

  • 一部HMのような完全規格の最安商品のような価格帯はできません。
  • 工期がどうしても1年はかかってしまいます。

この2点を踏まえた上で、設計事務所に依頼する注文住宅はハウスメーカーより原価率が高い=同じ金額を支払っても実際に手に入れるものの価値が高い、ということになります。

住宅はもちろんどんな工事でも、自分たちに合った設計事務所と組むことは

  • 工務店の詳細な見積が提示され、内容が適性がどうか精査できる
  • 取り入れたいものにはきちんとお金をかけ、自分たちにとって必要ないものは(一般的にはオススメだとしても)省くことができる

と自分たちに最適なものを適正価格で手に入れたい、と思う方にはとても適した方法です。

さらにそれだけでなく、

  • 既製品でない自分たちの思う通りの空間が作れる
  • あわよくば建築家のアイディアや思いも加わり、思った以上のものが出来上がる

など、つくる過程も使い始めてからもかけがえのない満足感と楽しさが溢れます。

ぜひ設計事務所に依頼することを検討してください。

皆さまの良きパートナーになれるよう、日々精進してまいります。

Q&A

良くある質問をまとめました。

電話をかける