街角をつくる
名古屋市内のテナントビルプロジェクト。名東エリアの生活動線上に位置する角地という恵まれた場所だが、車との共存が必須でもある立地。
駐車スペースの印象を全面化せずにテナントビルとして賑わいのある雰囲気を見せつつ、容積を使い切り駐車スペースも最大限取る、という一見両立の難しい要件に取り組みました。
角部の計画が鍵になると考え、人のアクティビティが見えるよう角部は建物や外構をあえて少々小さめのヒューマンスケールで展開し、さまざまな「立ち寄り場所」を設けました。スタンド型の店舗や座れる階段、デッキ、テイクアウトのカウンターなどを角に凝縮しています。
道路と接する2面はパーキングを並べますが、駐車スペースを覆うように大きな門型フレームを設けて通りに向けたアイキャッチをつくり、駐車場の印象が全面に出過ぎないようにしています。
人々のアクティビティを見せるヒューマンスケール/車を覆う大きな門型フレーム、というスケールの対比を骨子とする提案です。