n-LDKではこれからの家は作れない…「土間・軒・縁側の基本住居」を具体的な条件で実現しました。
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伊吹町の基本住居
雨でも遊べる大きな軒下、友人家族と集まれるダイニングとリビング、教室を開くために外とつながった土間、小さくても多用途な玄関脇の防音室、ミシン作業のスペース、場所ごとの収納…生活に必要な機能だけでなく、ここでの生活を楽しくクリエイティブに過ごすための空間を詰め込みながら、全体をコンパクトにまとめた「基本住居」です。
外には大きな軒下空間をぐるりと設け、内部は土間と縁側で空間の緩やかに仕切り、つなげました。
外から直接入れる土間は教室スペースになっていて、教室として使っていないときは建具をオープンにし、リビングとつなげて広く使います。
1階の床は全体的に土間ですが、家族が集まる居間は小上がりにして、寝転べるリビングにしました。小上がりに腰掛けるとダイニングテーブルにぴったりの高さです。
キッチンは極力シンプルにし、キッチン脇にはオープンなパントリーを設けました。テレビ裏もAV機器やハブ、ルーターなどを集めたオープンな収納空間になっています。
「基本住居」をさらにコンパクトにしコストも押さえて、工夫をいっぱい詰めこんだ住宅です。
プロジェクト名:伊吹町の基本住居
主要用途:住宅
構造設計:モヴ構造設計株式会社 金山美登利
設計期間:2019.5〜2020.1
工事期間:2020.2〜2020.8
竣工年:2020.8月
所在地:岐阜県
構造:木造
規模:地上2階/約75㎡
写真撮影:吉村真基建築計画事務所|MYAO